新 失敗学
失敗学は、失敗を積極的にとらえて、原因を究明することで次の行動に活かすことを主眼にする 日本の組織は、ペーパーテストの成績が良くて失敗が少ない人を評価する文化 (優等生選抜文化) なので、正解がない場合に対応できる人材が少ない 1990 年代はじめまでの日本は、優等生選抜文化でうまく運営できていた
そのころまでは正解がはっきりしていた (日本に正解がなくても、正解の見本が欧米にあった)
正解がない現代では、自分で考えることが重要
まずは 「直感」 でちょっとしか違和感などに気づいたら、そこから仮説を立てる 「自分で考える」 とは、仮説を立てるということ
現代は、仮説を考えて実行し、結果を検証するサイクルを回し続ける必要がある これからの我々には、「失敗は当たり前のように起こる」 というマインドセットが必要 失敗学における失敗とは、初めに想定していた目的を達成できないこと 以下の条件があるときに知識を獲得すると人は大きく成長する
1. 対象に対して強い興味を持って取り組んでいる (意欲的に取り組めるので、知識を吸収できる)
2. 失敗したことで痛みや悔しさを感じているとき (「次は失敗しない」 という意識が失敗からの学びを定着させる)